【スタンド解説】D4C

イラスト

今回はジョジョの奇妙な冒険第7部スティールボールランよりD4Cの解説をしていきたいと思います。

ネタバレを含みますので、ご注意ください!

能力の概要

D4Cは「ディー・フォー・シー」と一般に呼びますが、正式名称は「Dirty Deeds Done Dirt Cheep(いともたやすく行われるえげつない行為)」となります。アメリカ大統領ファニー・ヴァレンタインのスタンド能力であり、第7部でラスボスとして主人公達を苦しめます。また、ジョジョの物語の中では屈指の難解な能力として有名です。

能力は書いてみると案外単純で「並行世界を行き来する能力」です。並行世界というのはいま存在している世界と別軸にある世界のことで、並行世界にもバレンタイン大統領や主人公、その他キャラクターが存在しています。この並行世界をヴァレンタイン大統領は巧みに利用します。

発動条件

能力の発動条件は「何かに挟まれる」ことです。例えばアメリカの星条旗と地面に挟まれた空間が並行世界への入り口となります。また、D4Cの能力上では並行世界の自分と遭遇してしまうと体がはじけて消滅してしまうという制約があります。しかしこの現象はヴァレンタイン大統領には通用せず、複数のヴァレンタイン大統領が同一の世界に存在することができます。つまり、現在の世界のヴァレンタイン大統領をいくら倒してもD4Cによる並行世界の大統領を連れてきてしまうので大統領は不死身となります。

また、なぜ難解かというと初回登場時の描写が非常に難しく説明もなしに物語が進んでいく為と思われます。現在の世界と並行世界が交互に描写され、どの世界の誰が誰にむかって攻撃しているのか全然わかりません(笑)是非ご一読ください!

能力の成長

ジョジョに登場するスタンドは度々その能力が成長します。D4Cは聖なる遺体を大統領が手に入れることでD4Cラブトレインに進化します。能力は一言で言えないのですが、下記のような感じです。

まず1つ目として聖なる遺体には世界中の「吉良」(よいこと)が集まってくるので、D4Cラブトレインに害悪となるものはどこか世界の遠くへはじかれるようになります。D4Cへの攻撃も害悪とみなされ世界の果てのどこかへ飛ばされます。

2つ目として聖なる遺体を中心として放射状の狭い空間ができ、大統領はその空間を移動することができるようになります。放射上の狭い空間は普通の攻撃は到達できず、かつ、害悪はどこかへ弾き飛ばされるのでほぼ無敵状態となるのでした。

D4Cの攻略の仕方

D4Cを倒すために身に着けるべきは「黄金長方形の回転」です。これなしにはD4C攻略は不可能といえるでしょう。自然界には黄金比により形成されているものが山ほどあり、そのエネルギーを利用するのが黄金長方形の回転です。知り合いがD4Cを使っているときは黄金長方形の回転で対抗しましょう。

主人公のジャイロツェペリは馬を黄金長方形のフォームで走らせることにより鉄球を黄金長方形の回転をさせることで次元の壁を越え、D4Cラブトレインの空間のすきまに到達することができました。しかしジャイロの回転は不十分であった為(鉄球が若干楕円であった為)、大統領を倒すことができませんでした。最終的にもう一人の主人公ジョニィジョースターの黄金長方形の無限の回転により大統領を倒すことができました。なぜ無限の回転が必要かというと、D4Cの能力により現実世界の大統領をたおしても並行世界の大統領を連れてこられてしまうので、無限の回転を利用して並行世界の大統領へも影響を与えないといけないからです。

まとめ(ジョジョ7部の魅力について)

D4Cについてザックリ書かせていただきました。難しい能力ですが、話の中で説明も細かく書いてあるので、初出の時に「!??」となった後に能力が解き明かされていくのがすごく楽しいです。最後にジョジョ7部の魅力について補足させていただけたらと思います。ジョジョは物語が長くとっつきづらいイメージがあるかと思うのですが、一般的にいうジョジョの奇妙な冒険は6部で終了しています。7部からは別世界になるので、初めての方でもとっつきやすいです、7部から読んでOKなのです。まだ読んだことがないという方は是非ご一読いただいて、「回転」について一緒に談義しませんか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました